Apple+Intel
Steve Jobs の基調講演を聴いた。相変わらず彼の presentation は退屈しない。それはすごいことだ。ただただ感心。で、ちゃんと動くなら中身は何でもいい。今までの Mac OS X 全てを Intel チップで動くようにしてあるなら、AMD でもそうなのかな。Pentium 4 でデモを見せたけど、Pentium に移行するとは言ってないな。まあひとつだけ条件をつけられるなら、Intel Inside シールとあのメロディーフレーズだけはちょっと勘弁。
ハイエンドデスクトップのスピード競争で分が悪かったというのもあるけれど、ノート主流化の流れが加速する中で PowerBook G5 が出せないもどかしさが一番の理由だろうか。ひょっとすると、PowerMac/PowerBook というネーミングに Jobs が飽きただけかもしれない。Xcode のコンパイラは GCC なのか Intel Compiler なのか。どっちでもいいのか。で、次期 OS の Leopard 以降は PPC はサポートするの? しないの? しないんだろうな、たぶん。
改めて Jobs が技術者ではないことを思い知らされた。かたつむりが Pentium を背負っていたのは、そんなに昔じゃなかったと思うけど、それをあっさり飜してみせるんだから。5 年間の Secret Double Life、といっても Darwin/x86 が動くからひょっとしてというのはあったけど、非 PPC でも開発を続けてきたというところにしたたかさを見た。Sun に買収されるとか何とかって頃がとても懐しい。
Podcasting を iTunes がサポートすることも発表されて、いつも聴いている Adam Curry の Daily Source Code がデモで取り上げられた。最近のオープニングに使われている BBC のサンプリングらしき "Something remarkable is happening here..." は聴かせておきながら、例の "We don't need no stinkin' transmitters!" の直前で再生を止めたのは Jobs の気配りか。止めてすぐぼそっと "Adam is great." と言って、会場に笑い。Apple も iTMS 注目曲の podcast を配信するみたい。再生している曲に連動して、iTunes 左下のジャケット画像が変わるデモ。登録した podcast を iTunes のインタフェースで扱えるのはすごくよさそうだ。楽しみ。