Carbon Emacs を G4 用にビルド

Emacs Mac

気分によって、GNU Emacs/X11 の代わりに Carbon Emacs を使うことがときどきある。この Carbon Emacs は DarwinPorts で入れた CVS 版だが、X11 版に比べると動作が鈍い。ビルド時に何とかできないか、man gcc で調べてみると、-fast という Apple 独自のオプションがあった。そこで、汎用のコンパイルオプションではなく、G4 向けに最適化するオプションを試してみる。

-fast はデフォルトでは G5 向けに最適化を行う。G4 向けにするには、-mcpu=7450 を追加すればよい。DarwinPorts の勝手 Portfile を別途作り、公式 Portfile の carbon を参考に、carbon-g4 という variant をでっち上げた。

variant carbon-g4 requires devel conflicts x11 carbon {
        configure.args-append   --with-carbon \
				--enable-carbon-app=${destroot}/Applications/DarwinPorts
        patchfiles-delete       patch-src-xterm-devel.c
        configure.env-delete CFLAGS="-I${prefix}/include"
        configure.env-append CFLAGS="-I${prefix}/include -fast -mcpu=7450"
        version 22.0.50.1
}

これで無事ビルドできた。conflicts x11 carbon という書き方が正しいのか不安。carbon が自動的に deactivate されなかったのはこのせいかも。手動で carbon-g4 を activate して、さっそく使ってみたところ、いくらか軽くなっているみたい。でも X11 版にはかなわないなあ。