Namely: ものぐさ Mac OS X 使いの極楽

PowerBook をメインで使うようになって、ようやく探していたものに巡り逢えた。数打鍵で狙ったアプリケーションを起動できるすぐれもの、Namely。単機能で動きが軽く、すぐに気に入った。
そもそも、どうしてこういうものを欲しがるかというと、Linuxsawfish という window manager を使っていたことに端を発する。sawfish は Lisp 系の言語 rep で機能を追加できて、やや乱暴に言えば、両者はちょうど EmacsEmacs Lisp のような関係である。で、この Namely に近い働きをするのが、waffle.jl という rep のコードだ。waffle.jl をインストールしておくと、どんなに窓がちらかっていても、数回キーボードを打てばすぐに目的の窓を前に出せるし、
望みのアプリケーションも同じようにぱっと起動できる。インクリメンタルに候補が絞られていく Emacs の isearch 風の動作。それに慣れると、Finder や Dock から起動するというのは面倒でしょうがない。

そういうものを Mac でも探していたけれど、今まで LaunchBar しか知らなかった。LaunchBar はずっと多機能だけど、僕が望んだのは上のような機能であって、残念ながらその機能においては waffle.jl には操作性の面で及ばない。一方、この Namely はわりと waffle.jl に近い感覚がある。Namely では、前方一致の他、入力文字列が名前に含まれれば候補に現れる。日本語が通るのも大きな違いだ。起動済アプリケーションの窓を前に出す用途には使えないのが惜しいけど、これは Cmd+Tab や Expose があるからまあいいか。

デフォルトではホットキーが Cmd+Esc だけど、これでは遠いから Ctrl+Tab に変更。Ctrl はもちろん uControl で A の左にしてある。さらに、Dockless で Namely 起動中に dock に表示されないようにしておく。Cmd+Tab 切り替えのときに邪魔にならない。これでずいぶん快適になった。堕落極楽。